ではとうとう背景に入ります。 手前の部分は、任意の色を選んで、影になる色もまた選んで、ハイライトもまた色を選んで…とやっていたので、結構色を選んだりするのが大変だったり、時間がかかったりしました。 なので、背景部分は時間短縮と統一感を持った感じにしたいので、別の方法にしてみます。 最初から、背景部分だけグレーで塗りました。 ここからはパレットの上部にある、白〜黒の中から色をえらびます。 モノクロで描いて、最後に「オーバーレイ」レイヤーを作るというやり方です。  しばらくおおざっぱに影をいれたり、形をとったりします。 おおざっぱでいいのです。  こんな感じです。  影だけではどう塗っていくか、道筋立てられないのでちょっと明るいところも入れます。 これを交互に繰り返して、だんだん立体感を持たせていきます。 とにかく、考えることは光源と光がどう当たっているかだけです。  手前の人物が邪魔なので消しました。  どんどん塗っていきます。 最初に作った光源お知らせレイヤーだけ残せば、手前を消してもイメージがわきます。  そろそろ「こんな感じだな！」っていうのが出来てきました。 ここまで来れば、もう一息。  だんだん背景にも立体感が出てきました。 時折ボンヤリと見てみたり、小さくしたり大きくしたりしてみてます。  背景はだいたいこんな感じに塗れました。（クリックで大きくなります） 色はモノクロですが、やっていることは人物を塗ったときと変わりません。 影を塗って、明るいところを入れて、ハイライトも入れます。  では仕上げに入っていきます。 人物を元に戻しました。 この段階で妙なところがあればどんどん手を入れていきます。 さて、モノクロの背景に色を付けたいと思います。 新規レイヤーを用意し、赤茶色で塗りつぶしました。 そしてレイヤーのモードを「オーバーレイ」にします。 魔法みたいで結構楽しい…。１，２，３…  ハイ！茶色くなりました。 オーバーレイだと、乗算と違って暗いところは暗いまま、明るいところも明るいまま色が変えられます。 だいぶ雰囲気が出てきましたが、べたっと茶色はいかしません。 ので、またオーバーレイのレイヤーに色などを加えていきます。  オーバーレイを通常にしてみた感じはこうです。 き、汚い… トロッコボディの時に使ったブラシをつかったりして、またニュアンスを出してみてます。 では、モードをオーバーレイに戻してみましょう。  良い感じになりました。 さあ、ここからは一気にラストスパート！ まずは火を描きます。  新規レイヤーを一番上に作り、なげなわで好きな火の形を作ったら、真っ赤で塗りつぶします。 そのあと、真ん中付近から明るいオレンジ色でグラデーションを作りました。 また新規レイヤーを作り、一番熱そうなところに明るい黄色をおいて、モードを覆い焼きモードにしました。 指先ツールで炎の流れをつくったり、火の粉を飛ばしたりしたら、真っ赤な炎の方のレイヤーに戻り、 レイヤーを右クリック→レイヤー効果→光彩（外側）→モードをスクリーンからオーバーレイに→透明度２０％ぐらい→スプレッド、サイズ適当に して炎の周りを明るくしてみました。  さて、さっきから全体図を見ていると、どうも手前の人物達が、洞窟の中と言うより、蛍光灯の下っぽいような気がしてしまいます。 ここ、セット？みたいな。 なので、手前だけに影を入れたりしたいと思いますので、背景を一時隠し、新規レイヤーを作り、手前だけを選択→選択範囲反対で、薄い赤茶色で塗りつぶします。  こんな感じ。 レイヤーのモードを「乗算」にしてみます。  暗くなりました。 今度は電気が切れちゃったみたいに暗いので、たいまつにあわせて消しゴムで茶色を消したりして、明るいところを作ります。  こんな感じになりました。  乗算を通常にしてみるとこんな風です。 この後、背景の明かりの具合を整え、一番上に新規レイヤーで全体にハイライトをちょこちょこ入れ、この影のレイヤーの透明度を調整し、細かい模様を入れたり、新規で乗算モードのレイヤーを作り、暗いところをより暗くしたりし、最後にレイヤーを統一して、トロッコの車輪部分にスピード感を出すため指先ツールを使ったりし、サインを入れて完成となりました。 ＜完成イラスト＞ 大きいヴァージョン（２５０KB） 小さいヴァージョン（１００KB) というわけで、1週間にわたり塗ってきたこの絵も、ようやくできあがりました。 なかなか一枚の絵に時間をかけるのも楽しいものですねｖｖ だいたい最初にイメージした通りにぬれました。 最後に画像が大量になってしまい、重かったと思います。ごめんなさい！ そしておつきあい下さいまして、本当にありがとうございました！！ 少しでも楽しんでいただけましたら幸いですｖｖ |